福岡県路面電車博物館


 筑前山家電車置き場


 北九州線 621号
北九州線を代表する形式600形。昭和27年近畿車輛製造。
平成12年の全線廃止時まで活躍し、621号はさよなら電車を務める。名実共に最後の西鉄路面電車。



 北方線 324号
北方線は北九州の支線。現在はモノレールが走る。西鉄軌道線で北方線だけが1067mm軌道を採用。モノコック構造を採用した独特のデザイン。昭和昭和55年北方線廃止で土佐電鉄へ移籍し、平成20年2月に廃車、福岡へ里帰りを果たす。



 西鉄バス 2745
エンジンはいすゞBU、西日本車体42MCを架装通称かまぼこと呼ばれ西日本各地で活躍した。2745は製造以来西鉄船小屋営→大牟田営に所属し大牟田ー久留米間の50番で利用される。廃車後、ゲートボール場の倉庫として利用され荒廃、廃棄予定を保存会に拾われる。
現在レストア中。
 


  〜活動報告〜
2009年7月26日 一般公開
2009年6月28日 一般公開
2009年5月30.31日 作業
2009年5月24日 一般公開
2009年5月16.17日 作業

2009年4月26日 一般公開2009年3月22日 一般公開
2009年2月22日 一般公開
2009年1月25日 一般公開


2008年12月28日 一般公開
2008年11月28日 作業
2008年11月23日 一般公開
2008年10月27日 一般公開
2008年9月29日 一般公開
2008年8月28日 一般公開
2008年8月18日 お盆ライトアップ
2008年8月14日 作業
2008年8月9.10日 作業
2008年8月3日 作業
2008年7月26日 作業
2008年7月12.13日 作業
2008年6月29日 一般公開
2008年6月14日 作業
2008年6月8日 作業
2008年5月31日6月1日 作業
2008年5月17.18日 作業 
2008年5月11日 作業 
2008年5月3.4.5.6日 特別一般公開
2008年4月29日 一般公開
2008年4月27日 一般公開
2008年4月26日 作業

2008年4月19.20日 作業
2008年4月5.6日 作業
2008年3月30日 作業
2008年3月23日 一般公開
2008年2月24日 一般公開
2008年2月23日 作業
2008年2月21日324輸送大作戦

2008年2月9.10.11日作業
2008年1月27日 作業
2008年1月27日 一般公開

2008年1月26日 公開前日作業
2008年1月12.13.14日 
 かまぼこ作業

 621作業
2008年1月5.6日 621作業

2007年活動報告
2006年活動報告

2005年活動報告
2004年活動報告


西日本鉄道北九州線600形621号 車両紹介

製造年月  昭和27(1952)年3月

製造会社  近畿車輛

自重  16.3t ※

最大寸法  全長12,200o 全幅2,400o 全高4,022o ※  

台車  FS−51(住友金属製)

出力  45kw×2

定員  80名(うち座席32名) ※

製造時塗装  濃褐色

主な改造履歴(一部は推定)
 昭和30(1955)年頃 集電装置をトロリーポールからパンタグラフに変更,塗装変更(西鉄旧標準色:下部マルーン・上部ベージュ)

昭和33(1958)年頃 窓枠アルミサッシ化 

昭和34(1959)年頃 室内照明蛍光灯化

昭和45(1970)年頃 ワンマン化改造(正面中央窓 下部切上げおよび通気孔設置・Hゴム支持化・ワイパー移設,ミラー設置,乗降扉鋼製化および自動化,正面方向幕拡大,側面方向幕設置,放送機器および車内外スピーカー設置,降車ベル設置,料金箱設置,整理券発行機設置,乗換券発行機設置,乗車ステップマットスイッチ設置 等)

昭和51(1976)年頃 正面右側窓 上段Hゴム支持化・ワイパー増設,塗装変更(西鉄タクシー色:下部オレンジ・上部クリーム)

昭和56(1981)年頃 車体更新(外部鋼板張替え・側面上段窓Hゴム支持化 等),塗装変更(赤地に黄のライン)

昭和61(1986)年頃 冷房化,塗装変更(白地に青および朱のライン)

平成6(1994)年頃 正面中央窓下部通気孔溶接

平成8(1996)年 西鉄新ロゴ(CI)導入に伴う塗装一部変更

廃車年月  平成12(2000)年11月 〔稼動期間:約48年〕

<注:※は廃車時の諸元>

解 説

600形車両は、当時の西鉄北九州線にて使用されていた木造車両の置換え用として、昭和25(1950)年から昭和28(1953)年にかけて計50両が製造された、戦後の北九州線を代表する車両(ボギー車)です。製造会社は3社(近畿車輛・新潟鐵工所・川崎車両)に分かれ、台車も製造会社毎に異なっています。

車両スタイルとしては、正面3枚窓,低位置の1灯式前照灯(いわゆるおへそライト),乗降扉の車体両端配置等、典型的な従来型路面電車タイプです。なお、600形よりも少し前に製造された、西鉄福岡市内線を代表する車両(ボギー車)である500形(後に北九州線にも多数移籍)とも類似する部分がありますが、600形は北九州線の急勾配や高速走行に対応してモーター出力が高く(45kw×2)、また車体も張上げ屋根や前照灯の大型化等により、一層スマートさが感じられます。

621号は昭和27年に製造されて以来度々改造を受けてきました。特に、昭和56(1981)年から昭和60(1985)年頃の長期間にわたり大半の600形に対して施工された、冷房化を前提とした車体更新工事は大掛かりなものでしたが、この工事は前期と後期とで施工内容が大幅に異なっており、前期に施工された621号は、おへそライト,木製床,紺色モケット等の、製造当初のスタイル・雰囲気が良く保たれたままになっています。一方、後期に施工された車両は、正面窓幅の変更(中央窓拡大・左右窓縮小),前照灯のシールドビーム2灯化および尾灯との一体化,正面方向幕の再拡大,床面の鋼板化,エンジ色モケットへの張替え等も同時に実施されたため、見た目の印象も大きく変化しました。さらに、実際に冷房化された車両は600形の約半数程度に留まりましたが、621号は冷房化の対象となったこともあり、平成4(1992)年の北九州線黒崎駅前−砂津間廃止時に600形が40両近く廃車となった際も、幸運にも廃車を免れることができました。ちなみに、冷房化された車両は全て近畿車輛製でしたが、これは台車の強度に関係があったと言われています。

その後も、原型に近いスタイルの621号は人気車両となりつつ平成12(2000)年11月の北九州線全廃時まで活躍を続け、最終運行日には綺麗に装飾を施された上で折尾発黒崎駅前行きの「さよなら電車」として使用され、北九州線を走行する最後の電車となりました。

621号を含む600形の全車両は、製造時から廃車まで一貫して北九州線のみで運用されました。ただし、600形とほぼ同一の車体構造を持つ車両(66形更新車)が福岡市内線でも運用されておりましたので、北九州地区の方のみならず、福岡地区の方にも見覚えのあるスタイルではないでしょうか。

この621号は、廃車時に主要な部品が長崎電気軌道へ譲渡されており、主電動機(モーター),空気圧縮機(コンプレッサー)等が欠落しています。それでも、当保存会では可能な限り現役時の状態に近づけるべく整備を続けた結果、現在では、出入口灯,整理券および乗換券発行機,ワイパー,車内外スピーカー,尾灯,方向幕等の弱電系統、さらには自動扉,ブレーキ弁,ブレーキシリンダ等の空気系統を復活させるまでに至っています。また、塗装も西鉄路面電車全盛期の西鉄旧標準色(下部マルーン・上部ベージュ)へ変更し、往時の雰囲気を再現しています。

〔参考文献〕 鉄道ピクトリアル1974年4月増刊号,Wikipedia
北九州線600形や621号について解説補則がありましたら代表までメールお待ちしております。

 

2009年春現在の状況
  


     2000年 北九州線廃止時  

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 代表 手嶋康人